異世界ファンタジー
完
のらね/著
- 作品番号
- 1677290
- 最終更新
- 2022/09/08
- 総文字数
- 1,620
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 1
俺の料理が病弱な妻を救う!!
普通のサラリーマン柿谷暁純は病床の妻、莉珠の余命があと半年だと医者から聞かされ絶望していた。ベッドで眠る莉珠の手を握りながら「お願いだ。誰か俺に莉珠を救う力をくれ!!」と祈り眠りにつく。
翌朝暁純が目を覚ますと莉珠と一緒に異世界へと転移していた!!
戸惑う暁純に近づくのは、近隣のタオ村の老婆であった。老婆は発作を起こした莉珠を見ると空き家に案内し、粥を提供してくれた。
粥を莉珠に食べさせたところ、にわかに呼吸の乱れが止まり暁純は驚く。
莉珠の生まれつきの虚弱体質は点滴や薬がなければ、症状を抑えることは不可能なはずだった。
(もしかして……異世界産の栄養満点の食材を食べさせれば、莉珠の身体も治るのか?)
そう思った暁純は老婆から食べ物を分けてもらったり、自分で食材を狩りに出かけ、料理を作っては莉珠に食べさせる。
不死鳥の卵粥、マンドラゴラのピリ辛炒め、ルビーいちごのサルベなどなど……。
異世界にしかない食材を手に入れてはせっせと料理を作る暁純。彼には異世界転移した際にスキル「愛夫料理」が付与されていたのだった。
苦労の甲斐あって、莉珠は徐々に元気になる。
身体に負担がかかるため避けていた性交も念願叶って達成する。
莉珠と同じ物を食べていた暁純も精力旺盛になり毎日のように夜の生活を続けた結果、莉珠が妊娠する。
莉珠の妊娠が発覚すると、暁純は今度は妊婦の身体に良い料理を作り出して行く。
暁純には新たなスキル「子宝料理」が発現する。
暁純の献身的な世話の甲斐あって莉珠は無事双子の兄妹を出産した。
「愛夫料理」「子宝料理」のスキルを使った暁純の料理は評判になり、夫婦は村で食堂を経営するようになり、大変繁盛するのだった。
10年後、食堂経営を続ける暁純と莉珠には3人目の子供が誕生する。妹の誕生を喜ぶ双子の兄妹を暁純は複雑な胸中で見守る。
幼い頃より暁純の料理を食べ続けていた双子はそれぞれ勇者、聖女の片鱗を見せ始めていた。
暁純は「愛夫料理」「子宝料理」に続く「異才料理」のスキルを発現させていたのだった。
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