禄輪さんは本を閉じるとメガネを外して向き直った。 「そうだな。昨日話せなかったこととか、これからのこともちゃんと話そうか。でも先に、ご飯を食べてしまいなさい。腹が減っては戦ができぬ、てな」 目を弓なりにした禄輪さんにこくりと頷いた。