「午後の部は深夜だし、着替えて少し休んだら?」
「そうします」
うん、と満足気に頷いた聖仁さんは「午後も頑張ろうね」と私の肩をぽんと叩いた。
神話舞の演者用控え室で制服に着替えて、何となく傍にあった椅子に腰を下ろした。
ふう、とため息をついて天井を見上げる。
午前の演舞は無事乗り切ったけれど、やっぱり胸騒ぎは収まらない。
神話舞に対する緊張かと思っていたけれどやっぱり違う。
となるとやっぱり、嬉々先生のことだろう。
早いところみんなに合流したいのだけれど、朝が早かったのもあって椅子に座った途端眠気でぼうっとしてしまう。
やがてこくりこくりと船を漕ぎ始め、すぐに瞼が降りてきた。



