「裏と表の鳥居を繋げるには御祭神須賀真八司尊(すがざねやつかのみこと)にお頼み申し上げる必要がある。だから神職全員で「神社拝詞」を奏上するという訳だ」


チョークを黒板の溝に置いた先生は手についた粉を払いながら振り向く。


「当日までに意味を理解して練習しておくように」


はーい、と声を揃えると授業が終わる鐘が鳴り響いた。