異論は無い、深く頷いた。

来光くんもそれで納得したのか、しかしちょっと不安げな顔で「分かった」と言った。


「それまで、俺は嬉々先生の呪いについて調べてみる」

「じゃあ方賢さんの護衛は俺と泰紀な!」

「任せとけ!」

「僕は厄除けの御札を作って方賢さんに届けるよ」


各々に自分の役割を決めて立ち上がった。


「私も、方賢さんがまた呪いを受けたら、祓えるように練習しておく」

「そうだね、今のところ巫寿の祝詞が1番有効的だったみたいだし」


うん、と頷き制服に着いた土埃を叩きながら立ち上がる。


「嬉々先生には勘づかれないように、各々に慎重に動こう」

「よっしゃ! 任せろ!」


ん! と慶賀くんが拳を突き出した。泰紀くんもノリノリでその拳に自分の拳をこつんと合わせた。

しょうがないなぁ、と呆れたように笑った残りのふたりも拳を突き出した。


ほら巫寿も、と促され恐る恐る拳を突き出すと、みんなの拳がこつんと当たった。



「チーム出仕《しゅっし》、方賢さんを守るぞ!」

「おーっ!」



拳を高々と天に突き出せば、みんなの声が揃った。