なるほど、と嘉正くんが唸る。 「一般的な呪いだね。今回は特に人によって変わるわけじゃないみたい」 「じゃあやっぱり誰でも良かったんだよ! とりあえず弱っちそうな方賢さんにしとこうか、みたいな」 ふむふむと顎に手を当てて頷いた慶賀くんにもう苦笑いしかできない。 あ、クシャミした!と松の木から方賢さんを監視していた泰紀くんが声を上げる。 知らないところで学生から言いたい放題に言われている方賢さんを心の中で小さく拝んだ。