「完成してなかったり、間違った言葉が使われた祝詞に言霊が乗ると暴走しやすいんだよ。だから使ってもいい祝詞になるまでに、何百回と色んな人にチェックしてもらうんだ」 「へえー、そんなに手間がかかるんだ」 「死ぬよりかはマシでしょ」 はは、と笑った来光くんに顔をひきつらせる。 もしかしてこれから行くところが、一番危険な部活なのかもしれない。