「全く、なんであんなことしたんだお前は……」
その後、神馬舎に戻されたハヤテは、嘉正くんに叱られているのが何となくわかっているらしく落ち込んだように項垂れていた。
言い訳するように、ぶるるとまた鳴いて首を落とす。
「あの……ハヤテ曰く、巫寿さんに褒められたのが嬉しくて、格好いいところを見せたかったそうです……」
「ハヤテが言ってる事、分かるんですか?」
「はい、まあ……すみません。動物の言葉が分かるなんて、頭おかしいヤツ見たいですよね……気持ち悪いですよね……」
ははは、と愛想笑いをうかべる。
さすがにそこまでは思ってないです。
「巫寿ー、次行くぞー!」
慶賀くんに呼ばれて「はーい!」と返事をして神馬舎を出た。



