「おい、聖仁! そろそろ行くぞ!」


慶賀くんと泰紀くんに龍笛のアドバイスをしていた聖仁さんが、げんなりするふたりの肩を励ますように叩いてこちらに歩みよる。


「お待たせ。顔合わせは神楽殿だよね、行こっか」


頑張れよー、と皆の応援の声に小さく手を振って私も歩き出した。