面白そう、と返そうとしたその時。

パコン、と軽い音と共に小さな衝撃が頭に走って、その音が続けて二回なる。


「お前らなぁ……」


頭のてっぺんを押えながら振り返ると、禄輪さんが呆れた顔で私たちを見下ろしていた。