「巫女助勤の役と言っても、ほんの少しだけの間、本巫女役の後で踊るだけなの。巫寿さんならきっと出来る」 富宇先生にぎゅっと手を握られて、戸惑い気味に先生の目を見た。 前に見たお母さんの巫女舞には全然程遠いし、そもそも習い始めたばかり。 本当に私に、そんな大切な神事できちんと舞うことが出来るのだろうか。