「そうそう言い忘れてたけど、みんな明日は休みね」

「え!?」


ガタン、と立ち上がった慶賀くん。

その拍子にお箸が床に落ちた。


「流石に薫センセイ、そこまで鬼じゃないからね。最終日くらい自由にしていいよ」


よっしゃああ、皆の喜ぶ声が食堂にひびき、なんだなんだと他の学年の人達がこちらをちらちら見る。

先生と目が合った。

方目を閉じた薫先生は、にっと笑った。