冷たい冷気で徐々に目が覚めた。体を起こすと肩からぱさりと毛布が落ちて、ぶるりと体が震える。

ぼんやりした頭で宙を眺める。


そうだ、あのままテーブルで寝ちゃったんだっけ。


毛布を手繰り寄せながらぐるりと見渡す。

よく知った玉じいの部屋。

常夜灯の滲んだあかりが部屋の中をぼやっと灯す。コチコチと音を立てる柱時計は夜中の12時を指していた。


茶の間と繋がる居間では、ふくれた布団が規則正しく上下している。