「はいはい、じゃあみんな揃ったところで、楽しいお仕事の時間だよ。あはは」
楽しそうなのは薫先生だけで、他のみんなはげんなりした顔で深いため息をついた。
お仕事?
一体これから何をするの?
「この山の近くに街があって、良く子供たちが遊びに来るんだって。で、丁度ひと月前から森に入った子供たちが手足に怪我を追う事件が立て続けに発生してる。それこそ、腐っちゃうくらい酷い怪我なんだって」
説明された内容に目を見開く。
「それでつい一昨日森に入った三人の子供が、今朝発見された」
発見、と聞いてほっと息を吐いたのは私だけだった。
みんな険しい顔をする。
「嘉正くん、子供たちは無事発見されたんだよね?」
「……違うんだよ巫寿。発見された、というのはその子たちの体が発見されたと言うだけなんだ」
体が発見さた、だけ……。
ということは、その子たちはもう。
は、と息を飲む。
「はいじゃあ、ここまでの情報で分かったことは? 慶賀」