あまり人の来ない静かな場所だから、他者に聞かれる心配もない。

(今夜のうちに、どう説明するか考えておかなきゃ)

 そう、しっかり対策を練ってから眠りについたからか。
 ちっとも夢なんて見ないままに、私は決戦の朝を迎えたのだけれども。

「ほら、見てごらんマリエッタ! 背比べしていたベリーの木が、こんなにも大きくなっているよ」

「あれ? マリエッタが帽子をひっかけてしまった枝は、なくなってしまったようだね」

「ここの芝は相変わらずぽかぽかしていて、気持ちがいいね。湖もよく見える。ほら、マリエッタもおいで。ひと休みしよう」

 一向に、尋問の始まる気配がないのですけれど??????