大昔に、それらが関わった『地獄絵図』のような戦争が起こっていた。それが現代でも再び始まるだろう、と蒼緋蔵家の先代当主は蒼慶に言葉を残した。そして桃宮は、兄に銃を向ける事になって――特殊筋だと名乗った第二人格を持つ愛娘『アリス』に殺された。
雪弥は思い返して、すぅっと表情から温度を消した。
じっくりと大男を見つめて考える。これまでは引っ掛かっている程度だったが、今は分からなすぎる事が『気持ち悪い』。いい機会だ、この図体のデカい馬鹿は何かしら答えてくれそうだと、コンタクトでさえ隠せない凍える鈍い輝きを宿した目を向けて『吹っ掛けた』。
「君は『そこまでの特殊筋』だと?」
「怨鬼と名の付く古き一族名くらい、蒼緋蔵家の本家の人間ならば知っておろう。時代ごとに蘇りし我が一族は、他の特殊筋と同じく『特殊な家系』として、戦闘特化型だ」
戦闘特化……つまるところ特殊筋は、ざっくり戦闘系に寄っていると考えればいいのか?
雪弥は思い返して、すぅっと表情から温度を消した。
じっくりと大男を見つめて考える。これまでは引っ掛かっている程度だったが、今は分からなすぎる事が『気持ち悪い』。いい機会だ、この図体のデカい馬鹿は何かしら答えてくれそうだと、コンタクトでさえ隠せない凍える鈍い輝きを宿した目を向けて『吹っ掛けた』。
「君は『そこまでの特殊筋』だと?」
「怨鬼と名の付く古き一族名くらい、蒼緋蔵家の本家の人間ならば知っておろう。時代ごとに蘇りし我が一族は、他の特殊筋と同じく『特殊な家系』として、戦闘特化型だ」
戦闘特化……つまるところ特殊筋は、ざっくり戦闘系に寄っていると考えればいいのか?