「僕の中を、殺せ殺せと騒がしくしているのは、貴様の方だ」
思わず、怒りを露わにそう言い返した時、またしても砲撃を受けた。
一瞬、そちらをよける事へ咄嗟に気がそれた。近くで激しい爆音が上がる中、その飛来物に紛れて怨鬼が突っ込んできて、気付いた時には雪弥のわき腹をしたたかに打っていた。
後ろにいた鬼共を巻き込んで、積まれたコンテナまで吹き飛ぶ。衝突の衝撃でコンテナが破壊され、雪弥を受け止めた一つのコンテナが大きく凹んだ。
――なんと、邪魔な火薬と鉄固まりの集中攻撃か。
激しい物音を耳にした後、自分が吹っ飛んだせいだとようやく理解して、呻く。
「チッ。大砲を腹で受け止めたみたいな、拳しやがって」
つい、言葉が悪くなる。久しぶりに、ぐつぐつと煮えるように痛い。もうどこが痛いだとか、そういった感覚はなかった。
第一陣。その特攻を謳っているだけはあるのか。
恐らくは、彼がもっとも頑丈で肉体の戦闘値も高いのだろうか。だがその特徴を表すかのように持久力はない。雪弥と同じくして、怨鬼もダメージは受けていた。
思わず、怒りを露わにそう言い返した時、またしても砲撃を受けた。
一瞬、そちらをよける事へ咄嗟に気がそれた。近くで激しい爆音が上がる中、その飛来物に紛れて怨鬼が突っ込んできて、気付いた時には雪弥のわき腹をしたたかに打っていた。
後ろにいた鬼共を巻き込んで、積まれたコンテナまで吹き飛ぶ。衝突の衝撃でコンテナが破壊され、雪弥を受け止めた一つのコンテナが大きく凹んだ。
――なんと、邪魔な火薬と鉄固まりの集中攻撃か。
激しい物音を耳にした後、自分が吹っ飛んだせいだとようやく理解して、呻く。
「チッ。大砲を腹で受け止めたみたいな、拳しやがって」
つい、言葉が悪くなる。久しぶりに、ぐつぐつと煮えるように痛い。もうどこが痛いだとか、そういった感覚はなかった。
第一陣。その特攻を謳っているだけはあるのか。
恐らくは、彼がもっとも頑丈で肉体の戦闘値も高いのだろうか。だがその特徴を表すかのように持久力はない。雪弥と同じくして、怨鬼もダメージは受けていた。