「はぁ。承知しました。それなら、僕の方で適当に手配しますね。でも、一体何をするおつもりです?」
雪弥は、携帯電話を再び取り出したところで言った。
それをポチポチと打ってメールを作っていると、宮橋の明るいブラウンの目が雪弥を見つめ返した。だが無視できず、彼は視線を一度「うわぁ……」と『白豆』へ落としてもいた。
やや間を置いて、宮橋が気を取り直すようにそちらから目をそむけて答える。
「巻き込みの被害を、ゼロにした万全の状態で、あの鬼を迎え討つ」
――特殊筋、怨鬼の一族。
蒼緋蔵家の副当主になる可能性があるからと述べ、一方的に雪弥へ殺す宣戦布告してきた〝鬼〟の戦士部隊。
「戦闘能力に特化している、という感じにしては、少々異質な感じもしましたけど」
雪弥は、殺気が滲んだ目を窓へと流し向けて、冷やかな声で呟いた。自分を殺したら、次は兄の蒼慶も殺すと当然のように答えてきた奴だ。
そう思い返していると、宮橋の声がした。
雪弥は、携帯電話を再び取り出したところで言った。
それをポチポチと打ってメールを作っていると、宮橋の明るいブラウンの目が雪弥を見つめ返した。だが無視できず、彼は視線を一度「うわぁ……」と『白豆』へ落としてもいた。
やや間を置いて、宮橋が気を取り直すようにそちらから目をそむけて答える。
「巻き込みの被害を、ゼロにした万全の状態で、あの鬼を迎え討つ」
――特殊筋、怨鬼の一族。
蒼緋蔵家の副当主になる可能性があるからと述べ、一方的に雪弥へ殺す宣戦布告してきた〝鬼〟の戦士部隊。
「戦闘能力に特化している、という感じにしては、少々異質な感じもしましたけど」
雪弥は、殺気が滲んだ目を窓へと流し向けて、冷やかな声で呟いた。自分を殺したら、次は兄の蒼慶も殺すと当然のように答えてきた奴だ。
そう思い返していると、宮橋の声がした。