なんだか不思議な空気をまとった人でもある。雪弥がぼんやりと目に留めてしまっていると、唐突に宮橋が「さて」と雰囲気を戻して立ち上がった。
「まぁいい。ついでに僕の用事にも付き合ってもらう事にしよう」
その前に、と彼が切れ長の目を真っすぐ向けてきた。
またしても不機嫌そうに顔が顰められる。座ったままのせいかと思って立ち上がって見せたら、見当違いだと言わんばかりに指を突き付けられてしまった。
「君、ぼんやりしているからと言って『昨夜から何も食べていない』のはいけないぞ。新幹線で飲んだ『そのサプリメントとやら』でどうにかなると思うな、まずはメシだ」
「あの、なんでそれを知っているんですかね……?」
雪弥は不思議でたまらず、素直な疑問を口にした。
そうしたら、宮橋がまたしても自信たっぷりの目で、当然のようにして
「そんなの、『視えた』からに決まっているだろう」
と言った。
「まぁいい。ついでに僕の用事にも付き合ってもらう事にしよう」
その前に、と彼が切れ長の目を真っすぐ向けてきた。
またしても不機嫌そうに顔が顰められる。座ったままのせいかと思って立ち上がって見せたら、見当違いだと言わんばかりに指を突き付けられてしまった。
「君、ぼんやりしているからと言って『昨夜から何も食べていない』のはいけないぞ。新幹線で飲んだ『そのサプリメントとやら』でどうにかなると思うな、まずはメシだ」
「あの、なんでそれを知っているんですかね……?」
雪弥は不思議でたまらず、素直な疑問を口にした。
そうしたら、宮橋がまたしても自信たっぷりの目で、当然のようにして
「そんなの、『視えた』からに決まっているだろう」
と言った。