久しぶりに夢を見た。それも体調を崩した時に見る夢。あの夢を見ると決まって熱が出る。

四月一日。時刻は午前四時。
カーテンの向こうは真っ暗で起き上がる気にすらならない。

……熱い。三十八度……は無さそうだけど。
手の甲を額にあて、気怠げに呟いた。

引っ越しの片づけをしただけで体調崩すとか弱すぎでしょ。それにまだ半分も終わっていないのに。

こんなんじゃお母さんに心配かける……とりあえず寝て、また朝になってから考えよう。


私は昼過ぎまで一度も目を覚ますことなく眠り続けた。