
作品番号 1666433
最終更新 2022/04/22
《罪悪のアレキサンドライト》は私達を繋ぐ石だと、変彩金緑石の瞳をした男は言っていた。
しかし彼らが繋がっていたのは私ではなく、私の死んだ弟だ。
私達は死んだ弟によって引き合わされただけで、私達が望んだわけではない。
ならば彼が私の弟の顔をして語ったのは誰の言葉だったのだろうか。
私の幸せを願ったあの言葉は弟ではなく、彼らという第三者の作った台本だったのではないのだろうか。
一体何が真実なのか、私は未だに分からないでいる。
しかし彼らが繋がっていたのは私ではなく、私の死んだ弟だ。
私達は死んだ弟によって引き合わされただけで、私達が望んだわけではない。
ならば彼が私の弟の顔をして語ったのは誰の言葉だったのだろうか。
私の幸せを願ったあの言葉は弟ではなく、彼らという第三者の作った台本だったのではないのだろうか。
一体何が真実なのか、私は未だに分からないでいる。
- あらすじ
- 矢野硝子(しょうこ)の弟が病気で死んだ。
それからほどなくして、硝子の身体から黒い石が溢れ出すようになっていた。
そんなある日、硝子はアレキサンドライトの瞳をした男に出会う。
アレキサンドライトの瞳をした男は言った。
「待っていたよ、アレキサンドライトの姫」