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すっかり習慣になった放課後に残ってする一時間半の勉強を終え、少し前までとは打って変わって、教科書やノートを何冊も詰め込んだリュックサックを背負う。
今日は手応えがあった気がする。漢文の理解できていなかった現代語訳が、自分の中で時制がねじれたことによる混乱だったとわかった。
それに、数学のわすれかけていた単元の復習ができた。サインやコサイン、タンジェントが出てくるあたりはどうしても苦手意識があったけれど、根を詰めるようにしっかり、徹底的にやろうと決めると案外すっきりいくまでできるものだ。
ひとりで解決するのは難しいけれど、適度に悩むぶんにはほんとうに勉強になる。
どうしてもわからなかったときには先生に聞きに行き、先生に質問に行ったからこそ、これはわからなかったものだと印象に強く残るから覚えやすくなる。
最近では何人かの先生が勉強への意識を褒めてくれた効果か、いままであまり話したことのなかった先生も相談に乗ってくれるようになった。
受験で問われやすい応用のしかたや、自分だったらこういう問題を出したいという見解。
それが必ずしも出ると言われているわけではないからまだまだゴールは遠いけれど、確実に近づいている、掴みにかかれているという感覚がある。
何より、わかることが楽しくなり始めている。これはいい傾向だと思う。