──人付き合いとは、時に苦痛を要する。


 先輩と後輩の関係が僕は嫌いだ。たかが、ひとつやふたつ年が上というだけで敬語を使い、ペコペコしなければいけないのだから、下の立場の人間は苦痛でしょうがない。

 例えば、学年成績トップだとか、県大会トップなどの肩書きがあるのならまだしもだ。

 ただ、ひとつ上というだけで、下の立場の人間をいかにも自分の手駒のように使う。

 僕はそんな事をする先輩の絶好の物件だった。

 もうお察しの通りかもしれないが、僕は運動も人付き合いもあまりしてこなかったのに、慢心だったため、その態度を批判され、それからはその先輩とのトレーニングと称した僕の精神をズタズタにする日々が始まった。

 その先輩は、僕が辞めてからも問題行動を起こしていたらしい。当時は、殺してやりたいほど憎かったが、今となってはその先輩にも問題があるのではと思い始めるようになった。

 そんな僕を、同級生のアイツはその先輩に(こび)を売り、自身に危害が加わらないと確信したら、一緒になって僕をバカにする。

 そんな最低で僕より子供じみた事を彼らはやっていた。だが、それは少し小バカにするだけ。

 僕が実質的な行動を起こさせないようにしているつもりだったのだけども、そんな行動は僕の怒りを蓄積させるだけだった。

 これは、一番人間関係に悩んでいた六月から後悔する出来事を起こすまで続いた出来事だ。