僕の中学校では、毎年五月に体育大会がある。

 中学校初の体育大会は、分からないことだらけだった。

 でも、体育の授業である程度練習はしていたし、小学校の運動会を思い出して、ある程度は予想はついていた。

 しかし、小学校と中学校の違いは『熱意』だと思う。

 小学校はヘラヘラ楽しめれば良いみたいな遊びのような感覚だったが、中学校では違った。

 勝敗に重きをおいていた。特に、男子生徒と運動部。
 僕が入った野球部もその例に漏れない。

 その理由はやはり、モテたいからだろう。特に部活動対抗リレーなんかは、きっと先輩達も下心丸出しでいたはずだ。

 めちゃくちゃ張り切っていたのを覚えている。

 僕はそれほどリレーや走る競技に積極的に参加する人間じゃないので、大縄跳びやフリスピー投げといった走らない競技に参加していた。

 俺tueeeが味わえなくなり、プライドが傷付くのを避けたかったためというのもあった。

 結局一年目はまだ楽しい思い出となったのだ。

 その後、体育大会後の疲労なんて気にさせないといわんばかりに部活動が始まる。

 この時は体力なんて全然無かったからヒーヒーいいながら不格好(ぶかっこう)ながらも、部活動を始めた。

 ぶっちゃけ、かなり厳しかったし、しんどかった。

 しかし、まだ最序盤。本当にしんどくなるのはこれからなのだ。