卒業までの時間は、主に執筆、ゲーム、友人関係で時間を過ごしていった。
 執筆は現在も、他サイトで投稿している青春小説を主にしている。

 この作品は僕の自信作でもあるし、これを書き始めてから国語の成績がこれまで以上に伸びた。

 ゲームは、元素を操るRPGやサバイバルゲーム、謎につつまれた魔神を殺すゲームをよくやっていた。

 そして、友人関係は主にオクさんグループとつるんでいた。

 オクさんは人を強引に引きずるが結局は楽しかったと思えて帰っている事が多い。

 オクさん、だんちょー、その彼氏、師匠、野球部でまだ関係があったクラスメイト、僕でよく遊んでいた。

 受験が終わったから師匠の家で遊んだり。ゲームセンターに行って、メダルゲームで一日中粘ったり。

 クレーンゲームでオクさんが一発で景品を当てたり。

 だんちょーとその彼氏がイチャイチャしている所を見て、あの子の事が頭に浮かんで悲しくなったり。

 色々とあった時間は、あっという間に過ぎ去り、友情を今も繋いでくれている。

「やっぱ、だんちょー見てるとさ。あの子の事が頭に浮かんでくるんだ」

「そっか……。別にそれは仕方ないんじゃないか? ずっと頭に浮かぶって事はその子のような想いを誰にもさせたくないって事だろ。彼女傷付けて、痛いレッテル貼られてもいつかは皆忘れる。それに対してお前が得たものは誰も忘れない。だから、傷付いてよかったと俺は思うけどなぁ……」

 オクさんはダルそうに言う。

 だけど、その言葉が僕にとって変化をきたすものだった。