ぷちん、と瑞々しく弾けるブドウの実を噛みしめて空を見上げる。

 ここはリィト独りしかいない、リィトだけの領地。

「ここが僕のキャンプ地だ!」

 都会では見られない満天の星空に、リィトの声が響いた。