そんなこともあって、祖父母の家に遊びに行きたいという舞花のお願いに歩美が賛成するとは思えなかった。 舞花が言った直後はやはり怪訝な顔をしたのを僕は見逃さなかった。 だけど舞花の次の一言で、歩美はさっと表情を変えて同意した。 「会えるうちに、会っておきたいから」