小学六年生にして、舞花はものすごく忙しい日々を送っていた。
週3回学習塾に行って、ピアノ、習字、英会話教室、プログラミング教室、通信教育の教材。
それに加え学校の宿題。
同じ日に習い事が重なることもあった。
学校が終わるとすぐに習い事の時間になってしまうので、たいてい歩美が学校まで舞花を迎えに行ったり、学校から舞花自身が直接習い事の教室に行くこともあった。
家にたどり着くのは夜8時を過ぎることもあった。
そこから学校の宿題をこなして、寝るのはいつも夜の11時を過ぎていた。
土日もイベントやら発表会やら、何かしら予定が詰め込まれていた。
そうでない日は、たまった通信教育の教材をこなしていた。