僕たちは勘違いをしていた。

 願いや夢って、大きなものだと。

 そのためには、やっぱりお金が必要だと思い込んでいた。

 そうではなかった。

 舞花が望めば、舞花が願えば、それは十分な願いであり、夢なのだ。

 そして僕たちが舞花の願いをかなえるために必要なのは、お金ではなく、時間だった。


 一緒にいる時間。

 一緒に何かをする時間。