家に帰ると、舞花は早速買ったばかりのゲームを始めた。

 初めてのゲームなのに、すいすいと操作していく。

 テレビの画面を前に目を輝かせる舞花からは、楽しさがあふれ出ていた。

 いつも僕と一緒に分厚い説明書を読みながら、僕の指導をもとに淡々とゲームを進めていく舞花の目とは、明らかに違った。

 そしてそのゲームに関して僕が口出しできることは、何もなかった。