パトリックは間違いなくこの状況を楽しんでいる。楽しんでいるがために、水属性の上位魔法である氷の魔法を使い始めた。
そこにマリルが光魔法を放つ。
それはロランドにさえ、気付いたこと。二つの力は反発している。
「マリル」
彼女の名を呼ぶと同時に、ロランドの身体は勝手に動いた。
彼女に襲い掛かろうとする氷の粒たち。光魔法を放ったばかりの彼女にはそれを避けるだけの余力は無い。
ロランドは彼女の背と頭に腕を回すと、彼女の全てを守るかのように自分の身体で包み込んだ。そのロランドの背に容赦なく襲い掛かる氷の粒。
すっとナイチェルが動いた。
水の対である火の魔法を使う。氷は火によって水になり、ロランドを襲うのをやめた。
ロランドの腕の中のマリルは震えている。
「ロランド様」
また鳥が鳴くような声で、彼の名を呼んだ。
「マリル嬢、怪我はないか?」
頷くマリル。
「そうか、それは良かった」
そこでロランドは彼女を解放した。
その後、ロランドはフェリッサに引きずられるようにして救護室へと連れていかれた。というのも。
「これくらい、大したことない」
とロランドが騒いだため。
そしてこれは、パトリックルートのイベントだ。
そこにマリルが光魔法を放つ。
それはロランドにさえ、気付いたこと。二つの力は反発している。
「マリル」
彼女の名を呼ぶと同時に、ロランドの身体は勝手に動いた。
彼女に襲い掛かろうとする氷の粒たち。光魔法を放ったばかりの彼女にはそれを避けるだけの余力は無い。
ロランドは彼女の背と頭に腕を回すと、彼女の全てを守るかのように自分の身体で包み込んだ。そのロランドの背に容赦なく襲い掛かる氷の粒。
すっとナイチェルが動いた。
水の対である火の魔法を使う。氷は火によって水になり、ロランドを襲うのをやめた。
ロランドの腕の中のマリルは震えている。
「ロランド様」
また鳥が鳴くような声で、彼の名を呼んだ。
「マリル嬢、怪我はないか?」
頷くマリル。
「そうか、それは良かった」
そこでロランドは彼女を解放した。
その後、ロランドはフェリッサに引きずられるようにして救護室へと連れていかれた。というのも。
「これくらい、大したことない」
とロランドが騒いだため。
そしてこれは、パトリックルートのイベントだ。