停学が明けて行った学校では、嫌な思いをいっぱいした。みんなからの冷たい視線。井関ファンからの嫌がらせもあった。入江先輩と付き合いながら、先生とまで……と、二股をかけていたサイテー女と言われたこともあった。

 そんなこと言われたって私はぜんぜん平気だった。私のことなんて何を言われてもいい。

 でも、先生が目覚めても、この学校には戻れないだろうというウワサも流れた。

 私がしてしまったことで、先生の大切な仕事を奪い、そして今も先生は目覚めない。

 そのことが悲しくて、苦しくて……。