幼い頃から喧嘩が絶えなかった両親だから、私はいつも1人だった。それが当たり前で、人と接することが息苦しいと思い始めていた。心から信頼できる友達がいるわけでもなかったし、気を使って接することの意味が分からなかった。案の定、うわべだけの付き合いのクラスのみんなは私の周りから離れていった。
こんな自分の性格は人と違うと思っていたし、他の人の“普通”が理解できないでいた。
いつも誰かとつるむこと、1人では何も出来ないこと、それって本当?っていつも周りの女の子の言動に不信感を抱いていた。
でも、こんなふうになってしまったのは、きっとママのせい。
ひねくれた性格も、偏ったものの見方も、それはママのせい。
まるで私の世界が色の無いモノクロのようになってしまったのは、絶対、ママのせい。
それは確信できる。