頼んだ温かいココアを手に取ると、私は外を見つめた。
降り続く雪はまだ止む気配を見せない。
「まさかね」
「ん? 新菜なに?」
「うん、まさか、こんな日に雪が降るなんてなぁって思ってたの。久しぶりに、みんなに会う日に」
「そうだね」
白い雪が舞う空を見上げると、いろんなことを思い出してしまうよ……。
「よし、みんな揃ったところで、話があるんだ」
翔太はそう言うとカバンからパソコンを取り出した。それに続くように、ひな子もパソコンを用意する。
「これを見てくれないか」
翔太がパソコンの画面をみんなの方へ向けた。