「蒼生ー!」
その言葉にみんなが振り向いた。
少し遅れて屋上にやって来た蒼生くんは、なんだかすっきりと、爽やかな顔をしていた。
「久しぶりだよな。こうやって蒼生から召集かけられるのも」
「そうだな」
「蒼生ごめんね。アタシ意固地になって、このSSFの活動を止めたりしちゃって」
「いや、いいんだ。俺も焦り過ぎてたんだよ」
「……」
蒼生くんの返事はいつも以上に淡々としていた。
その理由を私はすぐに気付いたんだ。
「あっ……蒼生くんっ」
私の焦るような言葉に蒼生くんは、にこっと笑った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…