『生徒の悩みを解決する手助けをしてほしい』
蒼生くんからの不思議な誘いから3ヶ月、そのメンバーは5人。
2年のそれぞれのクラス委員長である3人が仲間になっていた。
「ところでさ、“SSF”ってチーム名は何の略なんだ?」
2年B組のクラス委員長で、学級委員長でもある翔太は、私の次にメンバーに加わった。
成績も優秀な翔太は何にでも興味を持っていて、とにかく物知り。
学生のイジメや自殺の問題、その学校の対応などに関心を持っているという。一方的にイジメる側が悪いのか? なんでも公平に考え、大人には話せない悩みなどを生徒間で解決できる方法はないのかと考えているそう。
私には気が遠くなりそうなテーマで、そんなことをいつも考えているのかと驚く。
翔太のその思いと蒼生くんの『悩みを解決するため』という思いが重なり、蒼生くんの話に興味を持った翔太もメンバーの1人になった。