次の日も、その次の日も蒼生くんは学校には来なかった。
「蒼生どうしたんだろうね?」
久しぶりに屋上に集まったSSFのみんなは、蒼生くんのことを話していた。
なんだかんだ言ってもみんなSSFのことが気になって、召集をかけなくても自主的にこの屋上に集まってくる。
蒼生くんが休んだ翌日には、翔太が蒼生くんに連絡してみたらしいけど、返事はなかったと言っていた。
「さっき先生になんとなく聞いたけど、風邪で休みとしか言ってなかったな」
「風邪? それにしては連絡しても返事がないってね。ねぇ新菜」
「うん……」
私は何も言えなかった。
水沢奈乃香のことをみんが知っているようには思えないし、蒼生くんがSSFのことを今後どうしていこうとしているのか……。
「新菜?」
「あ、うん。どうしたんだろうね……」
「風邪で寝込んでたりするのかな」
「……」
「蒼生の家がわかればな」
「そうだよねー。先生に聞いてみる?」
「それがさ、休んだ分のノートを届けたいって話しても、なんだかんだ言って担任も教えてくれないんだよな」
「えー? なにそれ」
「……」
蒼生くん、お母さんとも揉めていて一人暮らしなんだって、みんなには話してないんだ。それを先生も知っているのかな? 一人暮らししていること生徒には隠しているのかな?