4階の理科室を通り過ぎた先にある階段、そこが屋上に繋がる階段だということは知っていた。でも、そこは先生以外入ることは出来なくて、ドアには張り巡らせるような頑丈な大ぶりのチェーンと南京錠がかけられていた。“立入禁止”と大きく書かれている看板に行く手を阻まれるそんな場所。何があったとかは知らないけど、まぁ危ないからという理由で生徒が屋上に行くことは禁止になっていた。なんとなく薄ら暗いその階段へ近づくことは今までなかった。

 手紙に示されていたのは、まさにその場所で、入れるはずがないと思っていた大きな看板とチェーンは、指定された時間には簡単に動かすことができ、南京錠も簡単に外すことが出来た。

 私は不審に思いながらも、その場所に足を踏み入れた。