みんな吉岡先生を悪く思っていないと言っても、少なからず傷ついた人はいたはずなんだ。こんな思いをさせて、それを悪気もなく同じことを繰り返すなんて……。

「次のミッションは、解決ではなく『復讐』になってしまうかもしれない」

「復讐……」

「SSFとして、願いを叶えたい、人助けをしたい。その思いから外れてしまうものになる。それでもみんな手を貸してくれるか?」

「もちろん! 絶対本性を暴いてやる!」

 泣き崩れる柚を支え、ひな子が声を上げた。

「もちろんだ! 柚が関係しているなら尚更やるべきことだ。なあ、陸」

「ああ、そうだな」

「新菜はどう思う?」

「蒼生くん……吉岡先生の、なんていうか独特な雰囲気がいったい何なのかってずっと思ってた。それが、このことなんだってわかったら、本当のことを知りたい」

「新菜……。よし、決まった! 早急にミッション決行する。みんな取り掛かってくれ!」