16歳、17歳と、いちばん輝く青春の時を返上して、誰に見せるわけでもない読書感想文を書いた。殻に閉じこもって自分を呪うだけの日々。太陽の光から逃げるように1日中カーテンを閉めていた時もあった。将来が真っ暗で、自分の弱さに打ちひしがれた時も幾度とあった。


それでも、夜だけは、自分のことを肯定できた。
夜に縋って味方にしたら、きみが現れた。



1年前の私に会うことができたなら、教えてあげたい。貴方はこれから素敵な人たちとたくさん出会って新しい世界を知るから怖がらなくてよい、と。


貴方(わたし)の未来は、捨てるにはまだ早い。