「一般論に当てはまる必要はないと思います。一緒にいたい人ととことん一緒にいればいいんすよ。それが恋か友情かってだけで、べつにね」
「はあ、なるほど」
「おれはホント、早く名前の付いた関係の縛りから解放されたいです。まあ、過去のおれが悪いんで相手のせいにはしないですけど」
真夜中さんはというと、まだ彼女と話がついていないらしい。思ったより難航しているとのこと。
「がんばってくださいね、知らんけど」
「結構 大事なんですけどね」
「なんとかならなくても、なんとかなりますよ人生」
「それどこをとっても曖昧すぎてウケますそれ」
「知らんけどでなんでも済ませようとする真夜中さんよりマシだと思いますよ」
「保険かけることは悪いことじゃないです」
「ふは、そうですね」
その後すぐお客さんが入って来たので、「今日もありがとうございましたです」と軽く頭を下げて私はコンビニを出た。