「真夜中さん的にはどう思います?」

「どうもなにも、べつに そんな必ずしもはっきりさせる必要はないと思いますけどね。菩薩くんとミヨーさんってなんか変わってるし」

「変わってますか」

「はい、まあ、一般的の枠にはいないかと」

「はあ、なるほど……」




同日、23時。

ひとりでコンビニを訪れた私は、買ったばかりの缶のコーンスープを飲みながら、「恋って難しいですね」と声を落とした。そうしたら、「なんかその発言老けてますよ」と言われた。



恋について考えたら、思考がぐちゃぐちゃになって分からなくなる。

真夜中さんも、なんとなくで彼女と付き合ったと言っていたし、曖昧な始まりで付き合う男女は多いのだと思う。



しかしながら、私の場合はそうではないのだ。気持ちははっきりしているのに、この関係にどう名前を付けていいか分からない。


うーん、と唸る私に、「まあでも」と真夜中さんが言葉を落とした。