それから、家が近いことが分かった私たちは、お互いの家を行き来するようになった。

 本当はしっかりした職につくことをご両親に熱望されていたのに

「保護猫カフェを作りたい」

 そう言った律の夢の片棒を、私が担ぐことになったのだ。