「……いつかさ、保護猫カフェ作りたいんだよね」 「え? 保護猫カフェ……ですか?」 「うん。野良猫とか、猫の虐待とか、さっきの多頭飼育崩壊とか、そういう辛い思いをした猫をピカピカにして、優しい本当の家族を見つけてあげる。そんな保護猫カフェ」 ……猫をピカピカにして……。 「……なんで……」 そんな話、私にしたんだろう? 「……美耶って」 「え……」 突然下の名前で呼ばれ、動揺する。