『あ、もしもし美耶? ちゃんと起きてる?』

 突然の電話は、ハルカからだった。

「ハルカ、どうしたの? こんなに早くメールなんて。しかもさ、猫サークルのみんなから、どんどんメールがくるんだよ」

『あ……そうなんだ』

「え?」

 何かを考えるような、言葉を渋るような、そんなハルカの声だった。