あれから、もう1年が経つ。

 涙で目覚める毎日は時が止まったように、先へ進まなければという私の心に重くのしかかり、何も見えなくなっていた。

 私は大学を卒業し、社会人なった。

 あの時のあなたと同い年になったよ。