「もういい! もう律を信じられない! もう……朝のメールもいらないから!」


「……そっか。わかった」



 いつも無口で表情を崩さない律の、歪んだ顔。

 優しい律の、冷たい声。

 去っていく後ろ姿に、私は何も言えなかった。