「美耶ー、おはよう!」
「律先輩おはようございます」
「えー、みんな、こんなに早くどうしたの?」
いつもの駅に着くと、同じ猫サークルで一緒のハルカたち数人に声をかけられた。講義の時間もバラバラで、同じ電車になることなんてめったにないのに。
「知り合いの家の猫が脱走しちゃったらしくて、その捜索の手伝いに行ってたんだ」
「えっ!? そうなの? 連絡くれれば私も行ったのに」
「美耶は早起き苦手だから、あえて連絡しなかったんだー」
「えー。頑張れば起きれるのにー」
「美耶は自力で起きるのは無理だなー」
「もう! 律までそんなこと言わないでよ」
「あははー」