「でもでも。だって、舞香もご一緒したくて……」
はらりと涙を流す。が、それがなんだ。
瞳を潤ませて上目遣いで甘えれば、思うようになるとでも思っているのか?それとも、これまではそれが通っていたのか……
「里崎さん。接待も仕事なんですよ。秘書課の人間でありながら、遠慮もなくアルコールを飲んで、終いにはプライベート感満載な口調で割り込んでくるなど、言語道断です。明日、朝一で声をかけますから。今日はもう帰りなさい」
反論は一切受け付けず、彼女をタクシーに押し込んだ。
「国枝さん、恭平さん。本当に申し訳ありませんでした」
頭を下げる俺に、2人とも苦笑して許してくれる。
「うちにも恭平宛に、ああいうお嬢さんの押し付けがあるんですよ。なるほど、陽一さんのように一人ずつ潰していって、その間に意中の人とさっさと結婚してもらえばいいのか」
そう言う国枝さんの横で、恭平さんも笑いながら頷いている。
「今夜のお返しに、その時は協力しますから」
再度、恭平さんと飲みに行く約束を交わして、その場はお開きとなった。
はらりと涙を流す。が、それがなんだ。
瞳を潤ませて上目遣いで甘えれば、思うようになるとでも思っているのか?それとも、これまではそれが通っていたのか……
「里崎さん。接待も仕事なんですよ。秘書課の人間でありながら、遠慮もなくアルコールを飲んで、終いにはプライベート感満載な口調で割り込んでくるなど、言語道断です。明日、朝一で声をかけますから。今日はもう帰りなさい」
反論は一切受け付けず、彼女をタクシーに押し込んだ。
「国枝さん、恭平さん。本当に申し訳ありませんでした」
頭を下げる俺に、2人とも苦笑して許してくれる。
「うちにも恭平宛に、ああいうお嬢さんの押し付けがあるんですよ。なるほど、陽一さんのように一人ずつ潰していって、その間に意中の人とさっさと結婚してもらえばいいのか」
そう言う国枝さんの横で、恭平さんも笑いながら頷いている。
「今夜のお返しに、その時は協力しますから」
再度、恭平さんと飲みに行く約束を交わして、その場はお開きとなった。