遠慮し出す前に、畳みかける。

「楽しみにしていますよ。秘書としての山形さんを」

素早く杉田さんを呼んで、彼女を連れ出してもらった。

彼女はこの後、スーツや靴を見繕ってもらい、ついでに美容室にも行くことになる。本人の承諾が得られれば、眼鏡をコンタクトに変える予定もある。

正直なところ、変わる必要性なんて少しもない。まあ、見てみたいとは思っていたけど。


ただ、悔しいじゃないか。
父親の金で着飾ることがしかできないような我が儘令嬢に、言われたい放題されるなんて。

山形さんの変身ぶりを楽しみにしながら、その後の仕事は実にサクサクと片付いていった。